面接に呼び込むルール

今の企業では、学生さんに面接のお約束をさせて頂く際には、
メールではなく、電話でさせて頂いています。
学生さんも何十社の掛け持ちをなさっていらっしゃる忙しい方が
殆どなので、家の電話にも、携帯電話にも、
繋がるまで狂ったように掛け続けます。
でも、それでもなかなか繋がらない困ったチャンもいらっしゃいます。
家の電話しかなく、その上「夜の12時ぐらいにしか帰ってきません」
と親御さんに言われて、泣く泣く家に仕事を持ち帰りなんてこともあります。
ただ、そんなことは希であり、電話の際は、
ある一定のルールが決められています。
それは・・・・。
筆記試験後、面接者決定時に決まります。
筆記試験の出来（成績もですが、性格もです）で、
グループわけをしてしまうのです。
例えば一番優秀な方々をAグループとすると、大体Eグループまであります。
Aグループの方々は、先程申し上げたように、夜の12時でも掛け続け
必ず面接のお約束を取りつける方々。
Bグループの方々は、早い者順で面接の日程を埋めていって、
もし日程が埋まってしまったら、呼ばない方々。
Cグループの方々は、希望部署によっては、面接の「空き」が
出ることがあるので、その「空き」にお呼びする方々。
Dグループの方々は、よっぽどのことがないとお呼びしません。
Eグループは、残念ながら、お呼びできない方々です。
ここで問題になるのが、Bグループの方々なのです。
今の企業では、Bグループの電話は非通知で携帯電話に掛けさせて
頂きます。そうすることで、電話にお出にならない場合でも、
こちらから電話が掛かってきたと分からず、面接の時間帯が
他の学生さんで、いっぱいになってしまった場合、
呼び込むことを中止に出来るからです。
これを読んで下さっている学生さんの中でも、
思い当たるふしがおありの方も、いらっしゃるのでないでしょうか？？
ある時、「友達に面接の電話がかかってきた時刻に私の携帯電話
にも非通知の着信があったので、御社ではないかと思いました」
と、言って電話をかけてこられた方がいらっしゃいました。
その時、正直「しまった！！」と動揺しましたが、
億尾にも見せず、「弊社では、個人的なお問い合わせについては、
控えさせて頂きますので、御了承下さい。本当にお越し頂きたい方については、
必ずご連絡致します。」と申し上げました。
ごめんなさい。
携帯電話のつながり具合で、学生さんの人生を決めてしまうのは、
誠に心苦しくはありますが、
学生さんも、企業の優先順位がおありのように、
企業にも、学生さんの優先順位を持っています。