推薦は不利？

以前、少し「秘密の日記」で触れたのですが、
今の企業には、社内推薦枠というものがあります。
いわゆる完全なリクルーター制度とは違い、
推薦される対象は、社内の誰かの知り合いや後輩などです。
まあ、社内の誰かがリクルーターの真似事をして楽しんでいる
といった軽い感覚です。
というのも、形としては社内推薦なのですが、セミナーも
筆記試験も、一般の皆さん同様受けて頂くからです。
まあ、セミナーに来たくても予約がいっぱいで無理
ということが、ないだけいいのですが。
でも、そこからが問題です。
推薦者は、筆記試験の成績がどんなに悪くても、
筆記で落とされることはありません。
一次面接までは確実に進みます。
それは、学生さんを「たてる」というより
むしろ推薦者を「たてる」といった観が強いですね。
推薦してくれた人は確かに成績は優秀だったけど、
面接で、面接官とそりが合わなくて・・・。
という逃げの言葉が出せるように、採用担当が考えた
苦肉の策といったところでしょうか。
私の経験だけで言わせて頂くと、社内推薦者は、
中には本当に優秀な方もいらっしゃいますか、
本当は、筆記試験で落とされても文句の言えない
成績しか残していません。推薦されていることから
来る安心感で、就職活動の準備がおろそかになるのでしょうか？
現に推薦枠20名中、二次面接に残ったのは5人程です。
その5人も確実に3〜4人が次の面接で落とされる予定です。
というのは、今の企業では社内推薦枠からは、多くて！1人しか
採用しない、というルールがあるからです。
もちろん、学生さんには内緒です。
学生さんの中には、推薦の意味を「確実に最終まで行ける」
と勘違いしている人もいらっしゃいますが、
今の企業は、そんなに甘くはありません。
面接では、むしろ「○○さんの推薦」という
色眼鏡で見られることの方が多いでしょう。
私達も、推薦者にいちいち報告を義務付けられていて、
煩雑な仕事の多いこの時期、とっても厄介です。
推薦枠をお考えの学生の皆さん。
そこが本当に行きたい会社なら、一般と推薦枠で入った社員の
割合や配属先を確認されてから望まれたほうがいいと思います。
他の方の日記にも少し書かれていましたが、
推薦して下さる人が、リクルーターという名前なら、
余計に気にした方がいいでしょう。
それから、くれぐれも推薦という文字に
踊らされないでください。
面接をする人は別の人ですから、評価が違うのは当たり前です。
自己分析をしっかり行い、色眼鏡で見られても
堂々としていられるだけの、具体的意見を持ち、
場数を踏まれた方が無難かと思います。